私達姉妹は、母の枕元に座って居る暇もありませんでした。なぜほとんどを台所で過ごさなければならなかったんでしょう。遺体とはいえ、肉体を持つ母と過ごせる貴重な時間なのに……お茶のおかわりを要求される度に、哀しみ以外の涙が流れました。