「すばらしいねえ!」とほめるとむっつり子ちゃんはぐいぐいと絵を押しつけてきた。親御さんが「あの、この絵、先生にもらっていただきたいんだそうです」私はびっくりして「いいの?」と顔を覗き込むと、かすかに頬をゆるめて「うん」とうなずいた。