母が冷蔵庫からローストビーフを出してくると兄の目の色が変わった。頭数を考えず流し込むように肉を食べる。ローストビーフは母の得意料理で、家族全員の好物。和牛だから量もそう多くはないし、父が窘めたけど結局ほとんどが兄の胃袋に収まった。