あるとき、初めて彼女の家に招かれた。独り暮らしの部屋には、ほとんど物がなく、ただ、大きな本棚があって、そこにはその作家の本と、大量のノートが収まっていた。「このノートは何?」と聞くと、はにかみながら見せてくれた。